バーガンディミストの空に憧れて

思考の整理と未来の自分への助言

0.05%の恐怖。

ここ最近、良くなって悪くなってのジェットコースターのような波に襲われて自分に嫌気がさしてしまっている。

自分にとっての「不安」というのは頭の中で常に何%かを占めているもの (一般の方でもきっとそうだと思うけど) それが他の思考の影に隠れたり表に出たりを繰り返している。

調子が良いときはほとんど隠れて見えない。だから他のことを考える余裕があるし、それも邪魔をされない。しかし調子が悪いときは不安が表で自己主張しまくるもんだから、他の思考が抑制されるしそれが故に悪循環になってしまう。

だから、荒療治的な考え方をすれば、不安の影に隠れてしまっている他の思考を強制的に引きずり出してそれが頭を占める割合を無理やり増やしてしまえばいいのかもしれない。実際、不安神経症を緩和する方法として、「不安な状態はそのままに日常のことややるべきことをやる。不安に対し抵抗せず否定せず肯定せずあるがままにいること」という森田療法がある。

・・・簡単にそれができれば苦労しない。

 

最近自分が恐れている0.05%。

一時期は調子良かった。本当にそういうときの自分の思考はまともだと自分でも思う。

しかしひょんなきっかけでそれは崩れてしまう。

・・・また逆戻りなのかとため息をついてしまう。

 

今回のきっかけも些細なことだった。

先々週末に会社をやめた上司がこちらへ遊びに来てくれたので先輩方と飲みに行った。

その際居酒屋で出されたのが鳥刺し。自分が住む地域ではよく食べられており、実際すごく美味しいので自分も好んで食べていた。

ところがそれから数日後、猛烈な腹痛と発熱に襲われ胃腸科を受診。抗生剤を飲んだら1日で治ったがどうも食中毒?疲れ?だったようだ。

そこまではいい。ちょっと疲れてたのかな?で済ませればよかったのだ。

 

そこでふと気になって、鶏肉に関する食中毒をググってしまった。

(本当に最近思いますが調べ物好きだったりググるのが好きな人は心気症になりやすいので気をつけてくださいね。。。)

よく考えれば自分は病気関係のことでググっていいことなんてまったくなかった。というよりここ最近までそれにかなり悩まされてきたではないか。

その医療関係の文面に「0.05-0.1%の割合でその食中毒にかかった人は合併症として1-2週間後に自己免疫疾患により一時的な全身麻酔になる可能性がある」と書かれていた。

 

・・・勘弁してくださいよ。

 

不安神経症ではない人であれば、「99.95%?それほぼ完全に大丈夫ってことじゃん。」と捉えるのが普通だろう。自分の頭の中の思考の場合、99.95%という数字より0.1%の方に目が行ってしまう。

どうもその文面は食料衛生関係の注意喚起でしつこく書かれているから、鳥の生食をやめさせようとする動きから煽っているとも取れる。(実際その合併症は症例が少なくて詳しいことはわかっていないんだとか。上気道感染からのほうが多いらしい。)

と、頭で理解しつつもその0.05%という数字に頭を痛めてしまっている自分がいる。実際、10000人中5人という確率は生涯交通事故で亡くなる確率並に低いらしい。もうここ数日あらゆる面から確率の計算をしまくった。しかしどれも自分を完全に安心させることは出来なかった。

ここ1-2週間本当に地獄である。

わかっているはずなのにネット検索を繰り返し、当たり前だけど悪い情報ばかり目についてしまい、おかげで頭の中は自分がもしそうなったときの恐怖に怯えている状態。

 

自分で書いてて思うけど、自分で自分の首を絞めているし、自分で不安を煽っているにすぎない。この安心したいがための確認行動は強迫性障害とも似た側面を持っているらしい。

実際、「そのレアな確率に当たったらどうしよう」という思考が今自分を支配している。何をしているときでもそれが頭をよぎる。苦痛でしか無い。

実際そうは絶対なりたくない。自分が今やっていること、バンドとか仕事とか嫁さんと計画している旅行とか、親孝行とか、そういう生活の目標が叶わなくなる絶望なんて味わいたくない。悲劇のヒロインになんてなりたくない。神様がそういう経験をすることで生きるありがたみ、周りの人がいるありがたみを味わえと言ってるとしても嫌だ。実際こういう恐怖を感じたら嫌でも日常や周りの人がありがたく思えるよ。十分じゃないのそれで。

こういうことを繰り返し考えている。

 

正直不安神経症に振り回されるのは本当に辛いし、時間を無駄にするだけだしそれこそ後悔するだけだ。しかしその解決策が「不安はそのままにしてやるべきことをやる」という事実だとしたら、寛解がずいぶん遠いように感じてしまうのは自分だけだろうか。

人間生きていれば不安がない状態なんてあるわけがない。それはそうだとしても、ここまで不安が頭の中を覆っていやだいやだと頭の中で自分と自分が戦っている図を見るのはもう懲り懲りだ。

 

どこかに解決策はあるのだろうか。