バーガンディミストの空に憧れて

思考の整理と未来の自分への助言

バニラとシューゲイザーの香り

Vapeはじめてみました。

Twitterで知り合った (正確にはかなり前からインスタでフォローしあっていた)方に色々教えて貰って、ついに自分もVapeデビューした。

3,4年前まで煙草を嗜好品としていたけど、不安障害がひどくなるととてもじゃないが吸えないと、即禁煙してしまった。ただ仕事の休憩中に一服したいなという気持ちと、自分にも何か嗜好品になるものはないかなと探していた。

お酒も決して強くはないけど別に嫌いではない。ただ家で一人で飲むのはダウナースイッチが入ることを一人暮らしで経験しているのと、やっぱ人と飲むのが楽しいよなという理由で晩酌もしていない。

 

嗜好品ってやっぱ特にない人間からすると凄く羨ましいな、と思うし煙草を吸う男性女性に憧れているのもある。それに前に書いたけど煙草に対して特別な思い入れもある。

そういう意味で煙草に近いけど煙草より健康被害が少ないという面と、自分は結構匂いに対して敏感でフレーバーとかそういうものの違いを楽しむのが好きなので、Vapeは自分にとって最も合っている嗜好品だと思う。

 

まだ初心者で色々調べたりしている段階だけど、ギターのエフェクター並に奥が深いなと感じている。コイルを自作したり温度を変えたりすると同じフレーバーでも全く違う味わいになる、というカスタマイズが出来る側面は男心をくすぐる。あとVape自体のギミックが凄くカッコいい。大人の嗜好品って雰囲気が強い。

 

これからギターに次ぐ第二の趣味に昇華できたらいいな、と楽しみにしている。

 

シューゲイザーに対する想い

自分がシューゲイザーと出会ったのは大学の頃だけど、きっかけは大学で一番仲がよく今も親交がある友達のバンドだった。

美しい轟音の中に響くキャッチーでホッとするような、バニラのように甘いメロディ。浮遊感と合わさって心地よい気持ちにさせてくれる音楽だなと感じる。

かといって外国の有名なバンドが大好き、というわけでもない。自分にとってシューゲイザーは国内の日本らしいメロディを歌うバンドである。

 

その中でもPlastic Girl In Closetは特別な想いを持っている。

通称"プラガ"は彼らがMy Spaceでデモ音源を上げていた時から知っていて、その時はベースの彩子さんが前髪をおろしベースを弾く姿がMy Spaceのアイコンになっていた。それとStars Falling Downの組み合わせで一聴惚れしてしまった。

それからCocoroがリリースされ、Rabbit houseやTiny Tambourinesの心を包み込むような温かいメロディに心を奪われ、絶対にライブに行こうと決心した。

 

仕事の研修で厚木にいた時、何度かプラガをライブハウスで見る機会に恵まれた。

高円寺HIGHで浴びた轟音は心地よく、こんなに美しいメロディをこんなに爆音で弾くバンドが居るのかと衝撃を受けた。そして何よりメンバーの皆さんの心の暖かさと奏でる音楽がリンクしている事にとても納得させられる出来事があった。

自分が研修を終え九州に帰る前、思い切ってTwitterでボーカルの高橋さんに声をかけた。九州に帰るからしばらくライブを見れなくなるのが残念で悲しいと。すると高橋さんはあなたの好きな曲を次のライブでやるから是非教えてほしいと返してくれた。

自分は飛び上がってSeptember DriveやRabbit houseをリクエストした。プラガはその約束通りその二曲を披露してくれた。ライブ後に高橋さんにお礼を伝えると、「あの二曲はあなたのために弾きました。」と笑顔で言ってくれた。凄く温かい気持ちでライブハウスを後にしたことを覚えている。

 

自分にとってシューゲイザーは心を包んでくれる温かい音楽であり、それはPlastic Girl In Closetなんだと思うし、自分のギターフレージングにもそれが生きていると感じている。

 

いつか自分の手で。

プラガに出会ってから自分もシューゲイザーバンドをやるんだ、という思いはずっと持ち続けていた。だが九州ではシューゲイザー人口が非常に少なくメンバーに恵まれる機会が無かった。ましてやプラガを好きな人はまずいなかった。

そんな時出会ったのがそのVapeを教えてくれた人である。最初は仕事か何かの話でやりとりをした記憶があるけど、その人がプラガを好きで過去に音楽を作っていたことを知った。

自分は直感でこれは、と思いその楽曲を聴かせてもらった。自分がシューゲイザーとして認識している心を包み込むような温かいメロディがそこにあった。今は音楽はほとんどやっていないみたいだったけど、こんなの勿体なすぎる!!と直感で感じた。

プラガの思い出で書いた、人間のあたたかさと音楽のリンクをその人にも感じたからだ。とても美しい生き方をしているな、と感じる人で繊細ながら自分が向かう方向をもがき苦しみながら見据えようとしているように見えた。そういう人って自分が生きてる中で本当に2,3人出会えればいいほうだと思う。そういう人に今の年齢で出会えたのはちょっと衝撃に近いものがある。

 

・・・とても一方的な感情ではあるけど、そういう人と音楽やれたら本当に幸せだろうなと思う。(実際過去に出会ったバンドメンバーも美しい生き方をしている人ばかりだった。) こんな素敵な楽曲をライブでやれたら最高だろうな。

 

自分の手でプラガへ自分なりの回答を、なんて考えたこともあったけど、そんな事をやれたらきっと凄く楽しい。

ここ数年自分はもう音楽は諦めたほうがいいんじゃないかとばかりずっと考えていた。でもそれはもう少し待って頑張ってみよう、と思う出来事が今年続いている。そういうきっかけは大事にしたいし、夢はやっぱ持ち続けたいよ。どれだけ欲に塗れても構わないしそれが自分のエネルギーになると思うし。

 

プラガのライブを久しぶりに見に行きたくなった。